今年も青学か?それとも最有力は明治?駒澤・早稲田?年始の大勝負はどうなる?駅伝は悪?

箱根駅伝

今年も見逃せない箱根駅伝

年末が近づいてくると箱根駅伝の事を思い出してきますね。もはやお正月の風物詩ですね
どうなるかと思いましたが何とか開催が決まり良かったです

早速今年の優勝はどこになるのか気になりますね
各区間についての説明と【駅伝は長距離界を弱体化させる悪】についても
個人的な意見や小ネタを挟んで行きたいと思います

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歴代出場回数・総合優勝回数

・出場回数上位トップ5
1位 中央大学 93回
2位 早稲田大学 89回
2位 日本大学 89回
4位 法政大学 80回
5位 東洋大学 78回

・総合優勝回数上位トップ5
1位 中央大学 14回
2位 早稲田大学 13回
2位 日本大学 12回
4位 順天堂大学 11回
5位 日本体育大学 10回

なぜ箱根を走る?

駅伝
正式名称は【東京箱根間往復大学駅伝競走】

東京都千代田区大手町にある読売新聞東京本社ビル前から、鶴見、戸塚、平塚、小田原中継所を経由して箱根町の芦ノ湖まで2日は東京から箱根の往路(107.5キロメートル)、3日は箱根から東京の復路(109.6キロメートル)、合計往復217.1㎞
10人のランナーが襷(たすき)を繋いでを走る】のが箱根駅伝です

【ごぼう抜き】【途中リタイヤ】【山の神】【シード権争い】【残り数秒、目の前での繰り上げスタート】など数々のドラマがあります

なぜこんな長い距離を走る様になったのでしょうか?
箱根駅伝の開始は1920年2月14日
マラソンの父とも呼ばれる金栗四三が五輪で活躍できるマラソン選手を育成したいという思いがきっかけで発案されました

その結果、現在でいう【早大】【慶大】【明大】【筑波】の4校のみで始まりました
当時の名前は【四大校駅伝競走】です

関東の大学だけ?

疑問に思う方もいるのではないのでしょうか?出場校全て関東の大学である事です

関西の大学などは出れないのか?ただタイムが遅いのか?

関東学連(正式名称は関東学生陸上競技連盟)に加盟している大学しか出場できません
それは箱根駅伝が【関東学生陸上競技連盟主催の大会】だからです。

また、10月に行われる出雲駅伝、11月に行われる全日本駅伝と合わせて大学三大駅伝と言われていますが、箱根駅伝だけは関東学連に加盟している大学しか参加できません

出場校の決め方

まず、前年の総合成績上位10校が獲得するシード権(シード校)の出場が決まっています
箱根駅伝は20校(+関東連合)出場するので残りの10校は毎年10月に行われる予選会で決まります

エントリーする大学は40校余りで、その中から上位10校が本戦に進めます

トラックで【10000m 34分以内】の公認記録を有している選手、各校10~12人が出場し、一斉にスタートします
順位は各校の上位10人の合計タイムで決まります

もし、同タイムで並んだ場合は、上位10人の合計順位が少ない方が上位となります
それでも並んだ場合は、各校の最上位者が上の学校が上位となります

ただ、予選を通過しても2ヶ月後には本戦が待っており、疲労や状態の管理、本戦の場での事前練習、などの時間がありません。よって前年シードを獲得することが優勝への近道です

ちなみに予選から出場し本戦で総合優勝したのは2校のみとなっています

出場資格選手

出場資格のある選手は出場回数は通算4回未満である選手に限られます
留年や院生でも4回未満であれば出れるという事です

登録できるのは16名までで、12月29日に実際に各区間を走る10名が発表されます
残り6名は補欠で走れないのかと思いますが走れるチャンスがあります
往路・復路とも、当日の【レース開始1時間10分前】に、メンバー変更をすることができる

細かいルールは以下です
・往路・復路のr当日開始1時間10分前にメンバー変更可能
・変更出来るのは正規メンバーと補欠メンバー、4名まで
・正規メンバー内での区間エントリーの交代は不可
(例)事前に決めていた1区にと2区のランナーを変えるのは不可
変更出来るのは補欠メンバーと正規メンバーのみという事です

怪我や体調不良で変更を余儀なくされる場合もあります

戦略でする場合もよくあります
例えば、エースクラスをあえて補欠に入れて往路・復路どこかに入れるかわからない様にするなどの戦略もあります

また留学生はエントリーは2名、出場は1名までです

関東学生連合って誰が出るの?

予選会を突破できなかった大学から成績優秀者を選抜したチームです
東大などの国公立の選手が出ているのも面白いですね

また、統一のユニフォームではなく、各校のユニフォームで走るのも良いですね

ルールは以下です
・予選会の個人成績上位16名(本戦は10名残りは補欠)
・選出は1校1名
・本戦出場回数は1回を超えてない選手
・外国人留学生は選出されない

過去最高成績は84回(08年)の総合4位です

区間ごとの選ばれる選手

駅伝=マラソンと思う方はいるかと思いますが、全くの別物です
マラソンは1人でする競技で、駅伝はチーム競技です

コースによって距離も違えば、地形・環境も違う
それぞれ適した選手を配置し、戦略を練り対策をして望んでいます

それぞれの区間のみどころや特徴・起用選手を紹介します

1区:大手町~鶴見 21.3km

スタートから平坦でまっすぐな道で集団走がしばらく続きます
後半の立体交差や橋のアップダウンで差が出てきます

この区間の行方を左右するのは先頭集団からの駆け引きです

チームの選手層によって起用する選手が変わってくると思います
準エースぐらいの選手が出ているイメージです

追いかけるとなるとペースを崩してしまう恐れがありますので
なるべく、引っ張れるスピードがある選手を起用すると思います

2区:鶴見~戸塚 23.1km

距離の長さとアップダウンが多くあるコース
中盤に最大の難所といわれている権太坂を上り、さらにラスト1㎞に厳しい上りがあります

各校のエースが集結する区間であり【花の2区】とも呼ばれています
留学生が起用される事が多い区間ですね

みどころとして【ごぼう抜き】が観られるところです
第85回大会(2009年)に日本大学のギタウ・ダニエル選手が記録した【20人抜き】が最高記録です
記念大会で、参加チームが23チームと例年より多い大会だったこともあり、ギタウ・ダニエル選手は22位から2位まで順位を上げたのだそうです

3区:戸塚~平塚 21.4km

登り坂の途中で襷を受け取り約9kmに渡って緩やかな坂道が続くコース
10㎞を過ぎると海沿いの平坦な道となり、正面に富士山、左側に相模湾が観え景色が素敵です

みどころとしては海の近くの寒さと風で、強風で選手の体力を奪っていきます

あえて抜けださず集団の中で風よけにして後半への体力温存するなどの戦力もあります
うまく走れる選手が起用されます

4区:平塚~小田原 20.9km

平地では1番短い区間ですが細かなアップダウンが地味に続きます

5区の山登りに備えてタイムを稼ぎ、良い位置で襷を渡したいので、以外に重要な区間です

ある程度、集団がばらけてきます
最後の約3kmに緩やかな上りがある為、序盤で集団に遅れを取ったとして自分のペースを保つ必要があります

集団に流されずに淡々と自分ひとりで走れる人が向いています

5区:小田原~箱根・芦ノ湖 20.8km

以前は23.4kmと最長区間でした
箱根の山を制す物は箱根を制す】と言われるぐらい、【5区で区間賞を獲得した選手がいるチームがほぼ往路優勝】を果たすという偏った状況になり、距離が短縮された経緯があります
山の神】と呼ばれるのはここの区間ですね

高低差800m以上を一気に駆け上がる山上りは多くの伝説を生みだしてきた、箱根駅伝最大の見どころではないでしょうか

16㎞付近の最高地点を過ぎるとそこから3㎞ほどは一転して下りとなります
上りの走り方から下りの走り方へとうまく切り替えれるかがポイントとなります

【特殊区間】なので予測はつかず順位変動も多く観られます
5区専用のスペシャリストなどもいます

この区間で往路終わります

6区:箱根~小田原(20.8km)

2位からはトップから差分、遅れてスタートします
10分以上の遅れをとったチームは芦ノ湖では10分遅れで一斉にスタートします

最初4kmは上りその後下りのコース、そして最後3kmの平坦コース
下った後の平坦なコースはランナーからしたら登っている感覚でここで差が出る事があります

実績のあまりないスピードランナーが起用される場合がよくあります
地味ですが5区と同じく【特殊区間】と表現され下級生時代に起用されると上級生まで起用され続かれスペシャリスト化します

実は、公務員ランナー川内優輝選手(学習院大学・学連選抜で出場)も走っています

7区:小田原~平塚 21.3km

平坦なコースですが後半に細かなアップダウンが続きます
箱根の山から吹く冷たい風と気温の寒暖差で体がうまく動かずブレーキするケースがあります

往路と違い集団で走る事はあまりありませんので、1人で前へ前へと進める選手が起用されます

8区:平塚~戸塚 21.4km

レースの終盤となってきており、最低限のシード権獲得のため大事な区間でもあります

追い風を受ける区間でもありますが、太陽の日差しが厚く感じる時間帯でもあり脱水症状なども引き起こします

後半には登りがあり1人で走れて粘れる選手が起用されます

9区:戸塚~鶴見 23.1km

花の2区】の裏で、復路のエースが起用されます
ここで優勝争い、シード権獲得の決定着けるケースが多いです

距離も長いうえ、起伏が多く、暑さもある時間帯、そして勝負所でもあるので主将が起用される事が多くあります

10区:鶴見~大手町 23.0km

逃げ切るか、大逆転かシード争いか。最終区間です
最後と言う事もあり4回生の起用も目立ちます

全体で3番目に長い区間であり、前も後ろも誰もいない事もありますので
現状の状態を感じつつ冷静に走れる選手が起用されます

歴代の山の神

90回以上の歴史を誇るが、5区の山登りでは【3人の山の神】が生まれてきました
3人はそれぞれごぼう抜きをしチームの優勝に導いた【山の神】です
それぞれ紹介していきたいと思います

順天堂大学 今井正人選手

初代山の神】です
2004年から2007年まで毎年箱根駅伝に出場した経験を持ち、2年生の時から、第5区を担当し史上最多の他選手11人抜きを達成したことにより区間新記録を残しています
3年生の時には往路優勝、最終4年生時には順天堂大学を総合優勝させ、3年連続で第5区間賞に輝き初代【山の神】と呼ばれました

東洋大学 柏原竜二選手

2008年から2011年まで箱根駅伝へ毎年出場を果たしています
初代【山の神】今井正人卒業後に1年時から5区を走り、先頭の8人すべて抜き去り、【初代山の神】のタイムを更新するなど東洋大学の総合優勝に大きく貢献し【2代目山の神】と呼ばれました
大学4年間全て箱根5区を走り、【全て区間賞を取り一度も抜かされることなく】卒業しました

3人の【山の神】で一番印象が残っています

青山学院大学 神野大地選手

初代・2代目と比べると違う点があります
それは1年時は出場していない事

ですが2年時は【花の2区】を走りました
5区を走ったのは3年時のみ

ですが、3年時の走りが【2代目山の神、柏原竜二選手】の叩き出した区間記録より20秒以上上回るも注目を集め、【3代目山の神】と呼ばれ、青山学院大学にとって初の箱根優勝の立役者となりました

山の神はもう誕生しない?

もう誕生しないのではないでしょうか?

理由は5区の距離が短縮されたからです
2017年から2.4キロ短縮することが決定しました

【山の神】と言う言葉が生まれる理由の通り、勝負はほぼ第5区の順位で決まるといってもいい程で比重が大きすぎるからです
また低体温症などの体にかかる負荷が大きく選手の健康にも悪影響を一番及ぼしやすいコースだと考えられたこともあります
それに伴い4区の距離が延長されました

箱根駅伝全国化させる事は出来るのか?

冒頭でも紹介しましたが箱根駅伝は関東の大学のみが出場できます
年始に全国ネットで中継され、多くの注目を集め、ここから実業団へと進み、五輪の代表になった選手は多くいます

大げさではありますが高校野球でいう、甲子園のような存在ではないでしょうか?
そのぐらい長距離選手のあこがれの舞台です
よって全国の長距離選手は積極的に関東の大学に進学します

だが、家庭の事情で関東へ進学できない選手は夢を破れてします

第95回大会では登録選手を出身高校による都道府県別で見てみると、千葉県が最多の37名。以下、静岡21名、兵庫19名、埼玉18名、愛知17名、熊本17名と続いています
その他でみると近年全国高校駅伝で優勝校でもある世羅(広島)、倉敷(岡山)、九州学院(熊本)等の強豪校の選手も皆が関東に積極的に進学している

実際に、昨年の全日本大学駅伝ではベスト10まで関東の大学が独占
16位に立命館、上位20傑に九州の大学は1校もなかった

それを全国の大学が出場するようにすればという案が出てきています
大学野球であれば明治神宮大会で地方を勝ち抜いた大学がしのぎを削り、大学No1を決めます
決して関東の大学が優勝するわけではなく、地方大学が優勝しています

ラグビーなら同志社大(京都市)、柔道は天理大(奈良県天理市)、アメフトは関西学院大(兵庫県西宮市)、競泳や剣道であれば鹿屋体育大(鹿児島県鹿屋市)など競技ごとに【西】の大学が力を見せている

また、青山学院大学3連覇に導いた原監督も全国に出場権を与える事で、日本陸上長距離界のレベルアップに繋がると考えています

箱根は悪?箱根を捨てて五輪代表・日本のレジェンドになった男

現在の日本長距離界のトップの【大迫傑】は佐久長聖高校(長野)⇒早稲田大学と高校駅伝、箱根駅伝と常に結果を出し続け第一人者となりマラソン日本記録保持者でもある

だが、その日本記録を破られる前(設楽勇太が先に破るも同年に破る、現在3位)15年以上にわたりマラソン日本記録を保持者であり、2002年にシカゴマラソンを2時間6分16秒で走破していた高岡寿成(現・カネボウ監督)は、箱根を走っていません

キャリアが無いわけではなく、全国高校駅伝に3年連続で出場して、3年時には4区で区間新記録(当時)をマーク
関東の強豪校から誘われたが、断り地元の龍谷大学に進学

学生時代の取り組みは関東の大学と大きく異なる。その中で独自の進化を遂げてきた

大学3年時に日本インカレ5000mで5位に食い込むと、4年時に5000mで13分20秒43の日本記録(当時)を樹立
今季の5000m学生トップは堀尾謙介(中大4)の13分33秒51からするとすごさが分かる

1万mのタイムだけでいうと、現在の箱根駅伝ランナーの”水準以下”。しかし、5000mの記録はダントツトップ

だが、その後高岡は3000m、5000m、1万m、マラソンの4種目で日本記録(当時)を樹立
2000年シドニー五輪1万mで7位、2005年ヘルシンキ世界陸上のマラソンで4位と世界大会でも入賞して、日本長距離界のレジェンドになりました

大迫傑は高岡に憧れ、進学ではなく実業団を志望していたほど箱根に興味が無かったようだ
単に【強くなりたい】という理由で早稲田に進学後は【箱根向けの練習】ではなく、トラック(5000m・1万m)のタイム短縮を目指してスピードを磨いた

その後は、2015年に5000mで13分08秒40の日本記録を樹立すると、今年10月のシカゴマラソンでは日本人として初めて2時間6分の壁を突破する2時間5分50秒をマークしている

箱根が悪と言うわけではないが、世界を向けた競技ではない
駅伝は世界競技ではないから

大学からすれば、将来の五輪ランナーを育てるよりも、箱根駅伝で活躍した方が、学校のブランディングになる

しかし、世界で活躍する選手を多く育てた大学が評価されるような時代になれば、日本のスポーツ界はもっと進化すると思う

最後に

箱根駅伝から始まり、日本陸上界についてまで紹介しました

日本発祥スポーツで【JUDO】【KENDO】【KARATE】【SUMO】が流行っているが、【EKIDEN】は流行っていない
バトンを繋ぐリレーはもちろんあるが、襷を繋ぐ【EKIDEN】は全く行われない
理由としては長時間観るうえ、変化が少ない事が原因のようだ

また、駅伝ランナーの【燃え尽き症候群】が気になるところだ
過去の【山の神】がいざ実業団に入り、活躍した選手はあまり思い当たらない

やはり、世界で戦うには【EKIDEN】ではなく【TRACK】だろう

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